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Na hora vai chegar(ポルトガル語:そのうち、時はくる)
■V.M.E.C代表 岩崎陽平のコラム■
Na hora vai chegar(ポルトガル語:そのうち、時はくる)
かつて、何もかも未熟なまま20歳でブラジルに渡った僕に、サッカーについてはもちろんサッカー以外の人生についても、様々なことを教えてくれたブラジル人のサッカーエージェントの方がいます。
僕にとってはブラジル人の父親のような存在。
彼がいつも口にしていたのが
『Na hora vai chegar 』
という言葉でした。
ポルトガル語で、horaは時、vai chegarは到着するという意味。直訳すると
『そのうちに到着する』
になります。
彼はこの言葉と共に、やれることをすべて全力で取り組むと、いつかきっと最良の結果に辿り着けるという話もしてくれました。100日で無理でも101日目でそれが可能になると。
彼が伝えたいことは、日本語のことわざでいえば『人事を尽くして天命を待つ』に近い感じになるでしょうか。
当時のブラジルでのサッカー生活は、9割がひたすら我慢の日々でした。彼はなかなか満足のいく結果を出せない僕に、27歳までは結果が出なくても、
我慢して一生懸命に取り組むこと
犠牲を厭わないこと
規律を守ること
決断力を磨くこと、
何より狂信すること(理性を失っているように見えるほど、強く信じ込むこと。僕の場合、自分はサッカーで成功できると自分を信じること)
の大切さを説いてくれていました。
そしてその教えは後に、本当に実を結ぶのです。
僕はブラジルで彼と仕事をスタートさせた時、
2年後にJリーグに一緒に行くぞ!
と何の根拠もなく言いあっていました。そして彼の教えを胸に日々過ごした結果、ブラジルの労働ビザが切れるタイミングに、僕はJリーグの複数クラブから話を頂くという状況になったのです。
このような成功体験は彼と僕の信頼関係をより深くし、僕も大きな自信を持てるようになりました。彼に言われた27歳はとうに過ぎましたが、彼の教えは今でも僕の行動の中心になっています。
※こちらのコラムは、マレーシアのフリーペーパーMタウンに掲載されていたコラムの一部編集したものです