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『日本人と同じようなサッカーを日本でするな』
■V.M.E.C代表 岩崎陽平のコラム■
『日本人と同じようなサッカーを日本でするな』
画像:オマーンでプレーしていた頃の岩崎陽平
当時、意味が分からなかった言葉ですが、
その後の僕のサッカー人生を導いてくれた気がします。
タイトルは、高校2年生の時に、アルビレックス新潟の練習に参加させてもらった時に、かけられた言葉。当時、僕は三重県で地元の選手のみで構成されるチームでしかプレーをしたことがありませんでした。
「サッカーが好き、いつかはJリーグに」
そんな漠然とした夢しか持っておらず、海外のサッカーにはほとんど興味を持っていませんでした。当然、外国人の選手がどんなプレーをするのが全く知りません。そんな僕が突然、がっつりと怒られながら、冒頭の言葉をかけられたのです。正直、意味がまったく分かりませんでした。
この言葉をかけてくれたのは、生理学研究家兼サッカーエージェントの方。
彼は、僕の母校のサッカー部にパフォーマンス向上のテストをしに来ていました。独自の方法で1,500m走のタイムを測ったり、自転車を漕いで採血をしたり。筋力テスト、肺活量のテスト、色んな分野でデータの高い選手とパフォーマンスの良い選手を海外に送り出していました。
ドイツ人のスカウトと高校サッカー選手権の観戦などもしていたようです。現名古屋グランパスの千葉和彦選手も、彼が担当しJリーグを経由せずにオランダに行っています。
彼は僕に
『もうお前は17歳で、既に海外の選手はプロとしてプレーしているのにお前はまだ高校生のままだ』
とも言い続けていました。
今、10年以上の歳月を経て、その言葉の意味がようやく分かるようになりました。その後の僕が海外という舞台を選んだきっかけは、間違いなく彼の言葉にあります。
V.M.E.Cのフットサルスクールのメソッドのひとつに、ドイツのライフキネティックを取り入れているのも、彼との出会いがあったからこそ。彼の言葉が、僕をここまで連れてきてくれたと言ってもいいかもしれません。
※こちらのコラムは、マレーシアのフリーペーパーMタウンに掲載されていたコラムの一部編集したものです